2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4223ページ
ナイス数:46ナイス

軍艦長門の生涯 (中巻) (新潮文庫)軍艦長門の生涯 (中巻) (新潮文庫)
読了日:10月29日 著者:阿川弘之
軍艦長門の生涯 (上巻) (新潮文庫)軍艦長門の生涯 (上巻) (新潮文庫)
読了日:10月28日 著者:阿川弘之
高熱隧道 (新潮文庫)高熱隧道 (新潮文庫)
読了日:10月26日 著者:吉村昭
戦艦武蔵 (新潮文庫)戦艦武蔵 (新潮文庫)感想
零戦と同じく、艦建造の秘匿のために使われてたのが「棕櫚のすだれ」というのがなんともはや
読了日:10月25日 著者:吉村昭
零式戦闘機 (新潮文庫)零式戦闘機 (新潮文庫)感想
2年は進んでたという戦闘機を結局最後まで飛行場のある基地まで「牛で運んでいた」というのが何をか言わんや。
読了日:10月24日 著者:吉村昭
空白の戦記 (新潮文庫 よ 5-9)空白の戦記 (新潮文庫 よ 5-9)
読了日:10月23日 著者:吉村昭
陸奥爆沈 (新潮文庫)陸奥爆沈 (新潮文庫)感想
大本営が震えた日を読んで再読。本棚のどっかに戦艦武蔵もあるはずなんだけど、探せなかった。とにかく、吉村の怒りを引用。曰く、「私の書く小説も、このような戦争回顧の渦中に巻き込まれている節がある。それは、読者/の側の自由であるのだろうが、書く側としては甚だ不本意である。私が戦争について書くこ/とをためらうのは、戦争を美化してとらえる人々の存在がいとわしいからだ。」
読了日:10月21日 著者:吉村昭
大本営が震えた日 (新潮文庫)大本営が震えた日 (新潮文庫)感想
昭和16年12月8日に至るまでの(主に)日本軍の動きを追った本。しかし、そこまでやるかというくらい徹底してすら、その後の歴史を知る者には、それでも一時的な戦術的勝利にしか結びつかないということが分かっている。(大勝利ではあったけど。)あらすじに出てくる上海号遭難事件は前半3分の1くらいにしか出てこない。それでもグイグイと読ませるのは見事。吉村昭は正面から戦争はダメだとは言わない。(そういう態度は偽善的だとすら思っている。)けれど、本書を読めば、戦争とはどういうことなのかがよく分かる。
読了日:10月20日 著者:吉村昭
ポアンカレ予想 (新潮文庫)ポアンカレ予想 (新潮文庫)感想
うーむ、サイモン・シンの新刊がないかとのぞいて購入したけど、ポアンカレ予想フェルマーの最終定理と比べてあまりにも手ごわすぎた…。アシモフの雑学百科に書かれていた、コロンブスとスペイン王宮の議論は地球が丸いかどうかではなくその距離、という逸話が紹介されていて、なるほどとなったけど、うーむ。
読了日:10月18日 著者:ドナルオシア
人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院のリクエスト食人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院のリクエスト食感想
本書の中身を簡単に言うと、いろんな人(14人)が、自分の好みの食事とそれにまつわる前半生を振り返る聞き書き本、ということになる。これが有名人であれば、そういう本はたくさんあるが、そうではなく市井の人々が主人公。しかし、その舞台がホスピスであり、すべての人が余命3ヶ月以内というのが本書の特筆すべき点。非常に難しい題材を、お涙ちょうだいではなく、描くというのは筆者のインタビューする姿勢によるところが大きいのだろう。筆者も迷いながら書いているのが見て取れるが、迷って当然の題材。小品ながら見事な1冊。
読了日:10月4日 著者:青山ゆみこ
人間臨終図巻4<新装版> (徳間文庫)人間臨終図巻4<新装版> (徳間文庫)感想
大量の臨終を扱った本書の最終巻。77歳の臨終から始まる。さすがにこの年令になると「大往生」が増えてくるのだが、一方で「生き過ぎた」人も多数。うーん、厳しい。ちなみに、本巻の解説は、解説執筆当時77歳だった某文豪。まぁ、この方が解説を書くとしたら第1巻か最終巻やろうな。
読了日:10月3日 著者:山田風太郎
人間臨終図巻3<新装版> (徳間文庫)人間臨終図巻3<新装版> (徳間文庫)感想
3冊目ともなるとかなり高齢の方が増えてくる。(死亡年齢順に並んでいるのだ。)一方で、山田のかなり意地悪な思惑も見えてくる。同じ年令で亡くなる人というのは(多少の差はあれ)たくさんいるのに、年齢別内での配列が微妙。この巻の解説にもあるけど、山田の風刺に満ちた寸評は、時にどぎつく、時に優しい。これはニヒリストの文章ではないな。
読了日:10月1日 著者:山田風太郎

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2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4601ページ
ナイス数:26ナイス

人間臨終図巻2<新装版> (徳間文庫)人間臨終図巻2<新装版> (徳間文庫)感想
いやはや、続けて読んでるとすごい本。自分の死に様はどうなるのか、と思わされる。やはり秀吉はキライらしい。解説者を知らんのだが、仰るとおり確かに完結後も書き続けて欲しかった。特に、昭和天皇手塚治虫美空ひばり等はどういう文章になったのかすごく気になる。
読了日:9月29日 著者:山田風太郎
人間臨終図巻1<新装版> (徳間文庫)人間臨終図巻1<新装版> (徳間文庫)感想
うーむ、このヒトが亡くなったのは自分と同じ年の時だったのか、とか、いろいろ考えさせられるすごい本。アシモフ的なデータ整理に関するこだわりと、厳しくも優しい寸評が読み応えあり。とりあえず、山田風太郎は秀吉はキライやったような。
読了日:9月27日 著者:山田風太郎
宗教聖典を乱読する宗教聖典を乱読する感想
改題、文庫化されてるのを忘れてて買ってしまった…。新刊やったら釈先生に印税が入ったやろうけど、中古やったので、アマゾンと古本屋さんを儲けさせただけ…。
読了日:9月26日 著者:釈徹宗
死では終わらない物語について書こうと思う死では終わらない物語について書こうと思う感想
ふーむなるほど。釈和尚の語る「物語」に共感する部分が多いなと思ってはいたのだけれど、浄土真宗の僧侶でありながら宗教学者でもあるという、(本来は)体感すべき宗教というものを論理で理解しようとしてしまう、というところがあたしに似ているからかもしれない。あたし自身、仏教とは、イスラムとは、キリスト教とは、と考えがち。本書で数多く紹介されている、死を超えた物語にあたしも出会えるのだろうか?良書です。
読了日:9月23日 著者:釈徹宗
パイロット・イン・コマンド (新潮文庫)パイロット・イン・コマンド (新潮文庫)
読了日:9月17日 著者:内田幹樹
操縦不能 (新潮文庫)操縦不能 (新潮文庫)
読了日:9月16日 著者:内田幹樹
機長からアナウンス第2便 (新潮文庫)機長からアナウンス第2便 (新潮文庫)
読了日:9月15日 著者:内田幹樹
機長からアナウンス (新潮文庫)機長からアナウンス (新潮文庫)
読了日:9月13日 著者:内田幹樹
父・宮脇俊三への旅 (角川文庫)父・宮脇俊三への旅 (角川文庫)
読了日:9月13日 著者:宮脇灯子
私の途中下車人生 (角川文庫)私の途中下車人生 (角川文庫)
読了日:9月13日 著者:宮脇俊三
聖地巡礼ライジング: 熊野紀行聖地巡礼ライジング: 熊野紀行
読了日:9月7日 著者:内田樹,釈徹宗
現代霊性論現代霊性論
読了日:9月5日 著者:内田樹,釈徹宗
大阪の神さん仏さん大阪の神さん仏さん
読了日:9月5日 著者:釈徹宗,高島幸次
ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるかホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか
読了日:9月4日 著者:ランドール・マンロー
大阪アースダイバー大阪アースダイバー感想
あたしのまわりの界隈で非常に高く評価されている本。(お値段がそれなりなので、読むのが遅れた。)著者と本書のナビゲーターを務めたお2人の講演会(鼎談会)にも行った。あたし自身は40年以上大阪で暮らしてきてるが、なるほどねぇ、という指摘は数多い。読んでる途中で、これはと思ったきわどい話題にもきっちり切り込んでおり、好感が持てる。で、まぁ、面白い本である。ただ、どうしても著者が学者であると思ってしまうせいか、こんな情緒的な文章でいいのか、とツッコミたくなってしまう。江さんの著作とは逆に、大阪初心者向けなのかも。
読了日:9月3日 著者:中沢新一

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2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:285ページ
ナイス数:12ナイス

声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)感想
ミシマ社のウェブマガジンの連載をまとめたもの。ちょっとした読み物として、コーヒー片手に読むのに最適。まぁ、こういう本は小理屈をこねずに楽しむのがよろしいのでしょう。いやはや、ミシマ社は面白い本出すなぁ。(もちろん、筆者の選択がよいことも挙げられる。)
読了日:8月31日 著者:松樟太郎
新訳 ゲリラ戦争―キューバ革命軍の戦略・戦術 (中公文庫)新訳 ゲリラ戦争―キューバ革命軍の戦略・戦術 (中公文庫)感想
世界中で政治的アイドルであり続けているゲバラ。本書を読むと骨の髄まで合理主義者だったことが分かる。思考が理系なんだよね。(ちなみにゲバラは医師。カストロは弁護士。)ゲリラ戦の手引きとなっている本書だが、徹頭徹尾、実践的で、イデオロギーは介入していない。ゲバラカストロ共産主義者だったのではなく、民族主義者だったということがよく分かる。解説によると、実戦に即したゲリラ戦論は、毛沢東ゲバラ、ボー・グェン・ザップぐらいしかないとのことだが、ザップ将軍の著と比べても、非常に論旨が明確でイデオロギー臭は皆無。
読了日:8月28日 著者:チェ・ゲバラ

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2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1168ページ
ナイス数:20ナイス

宮脇俊三 鉄道紀行セレクション全一巻 (ちくま文庫)宮脇俊三 鉄道紀行セレクション全一巻 (ちくま文庫)感想
著者、宮脇俊三の文字を久しぶりに新刊で見て、思わず購入。あたしのようなディープな宮脇ファンは全て読了済みのアンソロジー。という訳で、実は宮脇さんをよく知らない人にこそおすすめの1冊なんでしょうな。ただ、ああ、この話読んだなぁということがたくさんあって、読み返してみようという気にさせられた。時刻表2万キロとか最長片道切符の旅とか。
読了日:7月24日 著者:宮脇俊三
ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるかホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか感想
副題にもある、野球のボールを光速の90%で投げたらどうなるか、という章をネットで読んで即買い。見えへんやん、捕られへんやん、というのはド文系の反応。NASAのロボット工学者だった著者にかかると、とんでもない結末を迎える。(興味のある人はネットを検索してみてね)Wikiをパロった文体といい、時間の長さを表すのに「ヘイ・ジュード」が490回歌えると書いてみたり、とにかく楽しんで読める。訳者によると、近似を都合よく解釈しているらしい部分もあるそうだが、ド文系のあたしには分からんかった。いやはや、笑ったわ
読了日:7月22日 著者:ランドール・マンロー
日本の反知性主義 (犀の教室)日本の反知性主義 (犀の教室)感想
様々な著者による硬軟取り混ぜた興味深い1冊。編者である内田センセの問題意識もあるけど、いろんな著者に共通して出てくる人物。安倍首相、橋下市長、オルテガ・イ・ガセット。あたしゃ知らないヒトやけど、赤坂真理の文章が面白かった。あとは平川さんかな。大衆の反逆は事前に読んでおくとよいかも。
読了日:7月10日 著者:内田樹,赤坂真理,小田嶋隆,白井聡,想田和弘,高橋源一郎,仲野徹,名越康文,平川克美,鷲田清一

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本を読む時間がないよぉ。

2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:541ページ
ナイス数:5ナイス

同和と銀行 -三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録 (講談社+α文庫)同和と銀行 -三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録 (講談社+α文庫)
読了日:5月27日 著者:森功
「あまのじゃく」に考える: 時流に流されず、群れをつくらず、本質を見失わず (単行本)「あまのじゃく」に考える: 時流に流されず、群れをつくらず、本質を見失わず (単行本)感想
平川さんの問題意識が分かりやすく語り下ろされている。平川さんの著書、本書を入口にしてもいいかもしれません。これを読んでるのを見た連れ合いが、タイトルだけ見て「あんたはもうこれ以上はえぇから」と言うておりましたが、そういう本ではありませんwアタマの体操に最適。
読了日:5月7日 著者:平川克美

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2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:706ページ
ナイス数:13ナイス

大阪都構想が日本を破壊する  (文春新書 1020)大阪都構想が日本を破壊する (文春新書 1020)
読了日:4月9日 著者:藤井聡
現代思想の遭難者たち 増補版現代思想の遭難者たち 増補版感想
正直言って、あたしゃ哲学というのはニガテで、本書に出てくる思想家も大半を知らない。でも、あ、このヒト知ってるわ、という部分のパロディの仕方がとんでもない。いしいひさいちは、一応全ての著者を読んでいるはず。(そうでないと、パロディは作れない。)とにかく、いしいひさいちというヒトは読者を選ぶ漫画家だ。本書を読んで怒り出すヒトもいるのかもしれないが、本書を楽しめるヒトと、哲学談義など、面白かろうと思った次第。
読了日:4月8日 著者:いしいひさいち
なりきる すてる ととのえる (PHP文庫)なりきる すてる ととのえる (PHP文庫)感想
釈尊の高弟や菩薩までもが在家の信心者に次々とやり込められるという異色の仏典をわかりやすく解説した本。あたし的には、こういう考えオチ的なお話は大好きで、釈和尚の分かりやすい「超訳」もまた心地良い。ボツになったとのことだが、ぜひとも超訳全文を読んでみたい。源氏物語よりも枕草子が好きだったあたしにはピッタリの本だった。東洋文庫に元ネタがあるらしいけど、敷居が高いかなぁ。般若心経のベースにすらなっているというすごいお経なのね。
読了日:4月6日 著者:釈徹宗

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