2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:285ページ
ナイス数:12ナイス

声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)感想
ミシマ社のウェブマガジンの連載をまとめたもの。ちょっとした読み物として、コーヒー片手に読むのに最適。まぁ、こういう本は小理屈をこねずに楽しむのがよろしいのでしょう。いやはや、ミシマ社は面白い本出すなぁ。(もちろん、筆者の選択がよいことも挙げられる。)
読了日:8月31日 著者:松樟太郎
新訳 ゲリラ戦争―キューバ革命軍の戦略・戦術 (中公文庫)新訳 ゲリラ戦争―キューバ革命軍の戦略・戦術 (中公文庫)感想
世界中で政治的アイドルであり続けているゲバラ。本書を読むと骨の髄まで合理主義者だったことが分かる。思考が理系なんだよね。(ちなみにゲバラは医師。カストロは弁護士。)ゲリラ戦の手引きとなっている本書だが、徹頭徹尾、実践的で、イデオロギーは介入していない。ゲバラカストロ共産主義者だったのではなく、民族主義者だったということがよく分かる。解説によると、実戦に即したゲリラ戦論は、毛沢東ゲバラ、ボー・グェン・ザップぐらいしかないとのことだが、ザップ将軍の著と比べても、非常に論旨が明確でイデオロギー臭は皆無。
読了日:8月28日 著者:チェ・ゲバラ

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2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1168ページ
ナイス数:20ナイス

宮脇俊三 鉄道紀行セレクション全一巻 (ちくま文庫)宮脇俊三 鉄道紀行セレクション全一巻 (ちくま文庫)感想
著者、宮脇俊三の文字を久しぶりに新刊で見て、思わず購入。あたしのようなディープな宮脇ファンは全て読了済みのアンソロジー。という訳で、実は宮脇さんをよく知らない人にこそおすすめの1冊なんでしょうな。ただ、ああ、この話読んだなぁということがたくさんあって、読み返してみようという気にさせられた。時刻表2万キロとか最長片道切符の旅とか。
読了日:7月24日 著者:宮脇俊三
ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるかホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか感想
副題にもある、野球のボールを光速の90%で投げたらどうなるか、という章をネットで読んで即買い。見えへんやん、捕られへんやん、というのはド文系の反応。NASAのロボット工学者だった著者にかかると、とんでもない結末を迎える。(興味のある人はネットを検索してみてね)Wikiをパロった文体といい、時間の長さを表すのに「ヘイ・ジュード」が490回歌えると書いてみたり、とにかく楽しんで読める。訳者によると、近似を都合よく解釈しているらしい部分もあるそうだが、ド文系のあたしには分からんかった。いやはや、笑ったわ
読了日:7月22日 著者:ランドール・マンロー
日本の反知性主義 (犀の教室)日本の反知性主義 (犀の教室)感想
様々な著者による硬軟取り混ぜた興味深い1冊。編者である内田センセの問題意識もあるけど、いろんな著者に共通して出てくる人物。安倍首相、橋下市長、オルテガ・イ・ガセット。あたしゃ知らないヒトやけど、赤坂真理の文章が面白かった。あとは平川さんかな。大衆の反逆は事前に読んでおくとよいかも。
読了日:7月10日 著者:内田樹,赤坂真理,小田嶋隆,白井聡,想田和弘,高橋源一郎,仲野徹,名越康文,平川克美,鷲田清一

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本を読む時間がないよぉ。

2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:541ページ
ナイス数:5ナイス

同和と銀行 -三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録 (講談社+α文庫)同和と銀行 -三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録 (講談社+α文庫)
読了日:5月27日 著者:森功
「あまのじゃく」に考える: 時流に流されず、群れをつくらず、本質を見失わず (単行本)「あまのじゃく」に考える: 時流に流されず、群れをつくらず、本質を見失わず (単行本)感想
平川さんの問題意識が分かりやすく語り下ろされている。平川さんの著書、本書を入口にしてもいいかもしれません。これを読んでるのを見た連れ合いが、タイトルだけ見て「あんたはもうこれ以上はえぇから」と言うておりましたが、そういう本ではありませんwアタマの体操に最適。
読了日:5月7日 著者:平川克美

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2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:706ページ
ナイス数:13ナイス

大阪都構想が日本を破壊する  (文春新書 1020)大阪都構想が日本を破壊する (文春新書 1020)
読了日:4月9日 著者:藤井聡
現代思想の遭難者たち 増補版現代思想の遭難者たち 増補版感想
正直言って、あたしゃ哲学というのはニガテで、本書に出てくる思想家も大半を知らない。でも、あ、このヒト知ってるわ、という部分のパロディの仕方がとんでもない。いしいひさいちは、一応全ての著者を読んでいるはず。(そうでないと、パロディは作れない。)とにかく、いしいひさいちというヒトは読者を選ぶ漫画家だ。本書を読んで怒り出すヒトもいるのかもしれないが、本書を楽しめるヒトと、哲学談義など、面白かろうと思った次第。
読了日:4月8日 著者:いしいひさいち
なりきる すてる ととのえる (PHP文庫)なりきる すてる ととのえる (PHP文庫)感想
釈尊の高弟や菩薩までもが在家の信心者に次々とやり込められるという異色の仏典をわかりやすく解説した本。あたし的には、こういう考えオチ的なお話は大好きで、釈和尚の分かりやすい「超訳」もまた心地良い。ボツになったとのことだが、ぜひとも超訳全文を読んでみたい。源氏物語よりも枕草子が好きだったあたしにはピッタリの本だった。東洋文庫に元ネタがあるらしいけど、敷居が高いかなぁ。般若心経のベースにすらなっているというすごいお経なのね。
読了日:4月6日 著者:釈徹宗

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2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1837ページ
ナイス数:26ナイス

慨世の遠吠え慨世の遠吠え感想
鈴木邦男というと、新右翼の代表的存在で、一水会のヒト。昔むかし、朝ナマに、故野村秋介と一緒によく出演してた。このヒトはアタマのいい懐の深いヒトだと思う。右翼思想を極めるには、左翼の言い分もわきまえなければならない、というごくごく当たり前の知的活動を行っている。で、本書では、今のネット上なら「サヨク」と言われかねないような発言連発。政治家の決断は国家の存続をも左右するという点で、「文句があるなら次の選挙で落とせばいい」というレベルでない、という内田センセの指摘は重要。
読了日:3月26日 著者:内田樹,鈴木邦男
人類が消えた世界 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)人類が消えた世界 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
怖い本です。生物学、化学、物理学、などなど、幅広くカバーされてます。
読了日:3月20日 著者:アラン・ワイズマン
渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)感想
絶滅モノSFの不朽の名作と言われる1冊。帯には小松左京推薦、確か星新一も言及してたような気がする。これは怖い本だ。小説を読む際に登場人物に感情移入する人はかなりやりきれない気分になるだろう。(割と客観的に読むあたしでも、後味はかなり悪かった。)それと小さな子どもがいる人も。にも関わらず、すごく透明な感じのする本でもある。純粋な恐怖を描いていると言ってもいいだろう。英豪では大作家とされている人らしい。SFと言うより、人間模様を描いた作品なのかもしれない。アーヴィングと同じくらい、後味の悪い名作。
読了日:3月15日 著者:ネヴィル・シュート
聖地巡礼ライジング: 熊野紀行聖地巡礼ライジング: 熊野紀行感想
学生の頃から熊野が好きだ。大阪からだと通称イロハ(国道168号線)で十津川経由本宮から新宮へというのはロングドライブコースで何度も行っている。あたしのハンドルは熊野速玉大社(からとった旧国鉄の夜行寝台鈍行)からきている。で、例によって皆さん好き勝手喋っているのだが、ナビゲーターがしっかりしているので安心して読める。本書にも出てくる先達がいると、こんなに違うのか。那智の滝も何度も行ってるのだが、しばらくご無沙汰。ぜひ近いうちに子どもを連れて行こう。
読了日:3月6日 著者:内田樹,釈徹宗
人名の世界地図 (文春新書)人名の世界地図 (文春新書)
読了日:3月4日 著者:

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2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3523ページ
ナイス数:20ナイス

大阪の神さん仏さん大阪の神さん仏さん
読了日:2月27日 著者:釈徹宗,高島幸次
飲み食い世界一の大阪 そして神戸。なのにあなたは京都へゆくの飲み食い世界一の大阪 そして神戸。なのにあなたは京都へゆくの感想
あたしが持ってる唯一の著者サイン本。そんでもって、ハンパなくお腹が空く本。
読了日:2月24日 著者:江弘毅
アシモフの雑学コレクション (新潮文庫)アシモフの雑学コレクション (新潮文庫)感想
こういう人のことをアタマがいいというんでしょうな。データが古いし、ところどころ星新一の訳にも誤訳が見受けられるけど、そんなことおいといて面白い本。原書は読んでないけど、こういう本を訳したくなる気持ちはよく分かる。
読了日:2月19日 著者:アイザックアシモフ
俺に似たひと (朝日文庫)俺に似たひと (朝日文庫)感想
あまりにも色んなことがアタマの中をグルグルしてるので、今感想を書く気になれない。でも、ものすごくいい本。これからも折に触れて読み返すことになると確信。
読了日:2月12日 著者:平川克美
早わかり世界の六大宗教 (朝日文庫)早わかり世界の六大宗教 (朝日文庫)感想
釈和尚のことをよく知らない人は、なんで真宗の和尚が世界の宗教の解説を?と思われるかもしれないが、和尚は宗教学者でもあるので心配ご無用。アザーンをクルマの中でかけようとして、家族のヒンシュクを買うというような「リベラル」なヒトなので、立ち位置は非常にニュートラル。穏やかかつ柔らかな言葉で各宗教の特徴が記されていく。仏教がトリなのはご愛嬌だが、イスラームと仏教の補講はいつになく厳しい筆致で、問題意識がはっきり示される。読みやすいし最初の1冊としてはオススメ。気になれば、各宗教を掘り下げる本を読めばいい。
読了日:2月12日 著者:釈徹宗
ブラック・ジャックは遠かった 阪大医学生ふらふら青春記ブラック・ジャックは遠かった 阪大医学生ふらふら青春記感想
月刊島民に連載されていた時に読んだ記憶があるような。大学時代の思い出が語られる。巻末の仲野教授との対談は爆笑。しかし、140Bはいい本を出すなぁ。
読了日:2月9日 著者:久坂部羊
にんにん物語―忍者無芸帳 (双葉文庫―ひさいち文庫)にんにん物語―忍者無芸帳 (双葉文庫―ひさいち文庫)
読了日:2月9日 著者:いしいひさいち
ワイはアサシオや (双葉文庫 い 17-33 ひさいち文庫)ワイはアサシオや (双葉文庫 い 17-33 ひさいち文庫)
読了日:2月8日 著者:いしいひさいち
ワシらを野球に連れて行け―ひさいち文庫 (双葉文庫)ワシらを野球に連れて行け―ひさいち文庫 (双葉文庫)
読了日:2月7日 著者:いしいひさいち
ひさいち文庫 大江戸頓馬無芸帖 (双葉文庫) (双葉文庫 い 17-46 ひさいち文庫)ひさいち文庫 大江戸頓馬無芸帖 (双葉文庫) (双葉文庫 い 17-46 ひさいち文庫)
読了日:2月7日 著者:いしいひさいち
ロスタイム17分 (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-24))ロスタイム17分 (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-24))
読了日:2月6日 著者:いしいひさいち
「街的」ということ――お好み焼き屋は街の学校だ (講談社現代新書)「街的」ということ――お好み焼き屋は街の学校だ (講談社現代新書)
読了日:2月6日 著者:江弘毅
イスラーム国の衝撃 (文春新書)イスラーム国の衝撃 (文春新書)感想
イスラームに関する基礎知識なしにも、国際社会で今一番話題になっているISのことが概観できる良書。筆者は、先の人質事件の際にも冷静な分析を発表し続けていた。もちろんイスラームに関する基礎知識がある方が、本書は理解しやすいと思う。素人の私見ではあるが、スンニ派に、絶対的な宗教的権威を持つものがいないことが、ISのような鬼っ子を生み出したのかもしれないな、と思った。
読了日:2月5日 著者:池内恵
ミーツへの道 「街的雑誌」の時代ミーツへの道 「街的雑誌」の時代
読了日:2月4日 著者:江弘毅
永田町三丁目の夕日 (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-25))永田町三丁目の夕日 (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-25))
読了日:2月3日 著者:いしいひさいち
ユーアーマイ参議院 PNN―ひさいち文庫 (双葉文庫)ユーアーマイ参議院 PNN―ひさいち文庫 (双葉文庫)
読了日:2月1日 著者:いしいひさいち

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