11月分読書まとめ

11月の読書メーター読んだ本の数:9読んだページ数:3207ナイス数:31槍ヶ岳開山 (文春文庫)槍ヶ岳開山 (文春文庫)感想槍ヶ岳を開山した播隆上人の伝記小説。例によっての新田次郎節。あたし自身は本格的な登山をするわけではないが、新田の山の小説は非常に読みやすく、また読み応えがある。個人的には、念仏者でありながら開山に執念を燃やしたという、修験道系の道を進んだ播隆上人に非常に興味を覚えた。時代的に江戸後期というのがピンとこなかったが、シーボルト高野長英、大塩の乱などがでてきて、あぁ、なるほど、あのあたりね、という感じ。良書。読了日:11月29日 著者:新田 次郎
代替医療解剖 (新潮文庫)代替医療解剖 (新潮文庫)感想代替医療について、プラセボ効果があるものはあるが、それに頼って通常医療を拒否し、病状が悪化すれば、それは有害以外の何物でもない、との指摘があるが、そうなると思い出すのが米原万里の闘病である。シンは、積極的に代替医療をすすめる医師、消極的に代替医療をすすめる医師と並んで、患者に不信感を与える医師も、代替医療がはびこる要因であるとしている。米原が一時期、通常医療を拒否したのは、かかった医師を全く信頼できなかったことが原因である、と自ら述べている。日本では一般的でないものも含まれるが、色々考えさせられる。読了日:11月25日 著者:サイモン シン,エツァート エルンスト
いまだ下山せず! (宝島SUGOI文庫)いまだ下山せず! (宝島SUGOI文庫)読了日:11月15日 著者:泉 康子
暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)読了日:11月13日 著者:サイモン シン
暗号解読〈上〉 (新潮文庫)暗号解読〈上〉 (新潮文庫)読了日:11月11日 著者:サイモン シン
私は二歳 (岩波新書)私は二歳 (岩波新書)感想全てのお母さんの味方、松田先生の2才児を描いた本。この本、なんと55年前の著である。アメリカの大統領はケネディソ連がまだあってその指導者はフルシチョフ、と、歴史の教科書で習う時代の話。さすがに古さを感じさせる部分は多々あるが、こども賛歌、お母さん賛歌は健在。自分が子供の頃のことを少し思い出したりした。私は赤ちゃんを読んだときは余裕がなかったけど、チビが2歳になって、本書を読むと、かなりしみじみほっこり読めた。いいものは時代を超えていい、という見本。良書。読了日:11月10日 著者:松田 道雄
随縁つらつら対談随縁つらつら対談感想釈先生が、だんじりエディターや哲学する武道家や仏教する精神科医などなど濃い面々との対談、鼎談などを見事にこなしておられるのを見て(読んで)きて、この方って「猛獣使い」やなぁ、と思っていた。で、本書を読んで、違う、この方は傾聴する方なんや、と実感した。ご自身、僧侶としてはかなりトンガッたところをお持ちなのに、お家を訪ねてきて、なんとなく世間話をしているうちに、相手の心の奥底にあるものをあっという間に引き出してしまう。なんや、月忌参りのお坊さんやがな。(お坊さんですw)個人的にはみうらじゅんとの対談がよかった読了日:11月08日 著者:池上 彰,大村 英昭,井上 雄彦,玉岡 かおる,みうら じゅん,香山 リカ,西山 厚,駒澤 勝,杉本 節子,伊東 乾,篠原 ともえ,二木 てるみ,天岸 浄圓
お世話され上手 (22世紀を生きる)お世話され上手 (22世紀を生きる)感想相変わらずいい本を出すミシマ社の1冊。釈先生が、非常に苦手だという自分語りも含めて、いま現代に生きるとは、介護のあり方とは、を問うていく。で、その自分語りを拝読してて思ったのが、釈先生ご自身が、自らは宗教者とは程遠い人柄だと仰ってること。お前は考えすぎるからええ坊さんにはなられへん(大意)というようなことをお祖父様に言われたとのことだが、だからこそ、釈先生が宗教者に求める「トリックスター」であることを実践できておられるのではないか、と僭越ながら考えた次第。構成にあの青山さんもかんでいるとのことで、なるほど読了日:11月07日 著者:釈徹宗
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)フェルマーの最終定理 (新潮文庫)読了日:11月02日 著者:サイモン シン
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