5月分読書まとめ

2016年5月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:1971ページ ナイス数:42ナイス 声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊) 読了日:5月27日 著者:松樟太郎
呪の思想 (平凡社ライブラリー)呪の思想 (平凡社ライブラリー)感想 異端の知の巨人2人による対談。本書を読んで真っ先に感じたのが、「懐かしい」という非常に個人的な感想。恥ずかしながら、白川も梅原も1冊も読んだことがない。ではなぜか?本書に何度か登場する高橋和巳だが、あたしの高校時代の恩師の親友だったらしい。そしてこの2人の言葉の肌触りと言うか、行間に漂う匂いが、あたしに恩師を思い出させた。興味のない人からすれば、じいちゃん2人が好き放題言ってる、という本かもしれないが、このヒトにはかなわないと思わせる、思わず「先生!」と声をかけさせる、知性の凄みがあふれる1冊だった。 読了日:5月26日 著者:白川静,梅原猛
日本会議の研究 (扶桑社新書)日本会議の研究 (扶桑社新書)感想 ツイッター界隈では「のいほい」さんとして有名な菅野完の著。品切れになったり、発刊に抗議が来たりと話題の1冊。安倍政権を「保守」として規定することにはなんとなく無理筋を感じていたんだけれど、著者は事実を丹念に追いかけ、むしろ「反動」であると説く。いやはや、60年安保にまで遡る、しかもある教団の内部文書まで読み込んだという熱意には感心。陰謀論を採りたくない、と著者も述べているが、これだけ事実を提示すれば、ねぇ。個人的には「あの幼稚園」がいきなり登場して少々びっくり。労作。 読了日:5月25日 著者:菅野完
現代人の祈り (サンガ新書)現代人の祈り (サンガ新書) 読了日:5月23日 著者:内田樹,釈徹宗,名越康文
ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるかホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか 読了日:5月19日 著者:ランドール・マンロー
僕たちの居場所論 (角川新書)僕たちの居場所論 (角川新書)感想 まえがきで平川さんが、自分は抱腹絶倒やったけど、こんな本読んで面白いヒトがいるのか、なんてひどいこと書いてたけど、お3方ともファンのあたしはかなり楽しめた。平川さんが仰るように、本書のはじめの方はお3方の著書を読んでないと意味が分からないとは思うけど、後半は随分と読ませる。話があちこちに飛ぶのも、この方々の鼎談ではよくあることなんだけど、慣れてないと、なんじゃこりゃ?かも。反グローバリズムの視点や、師匠・弟子論は伝統芸の域に達してるかも。名越先生が結構はっちゃけてるのが意外。 読了日:5月13日 著者:
本物の英語力 (講談社現代新書)本物の英語力 (講談社現代新書)感想 ホントに小学校から英語を教えないといけないの?と警鐘を鳴らし続けている鳥飼先生の近著。読解や文法が軽視され続けてきたけど、「求められる」英語運用能力って本当は?と説得力のある論理展開。英語の学習法についても触れているのだけれど、自分の興味のある分野の本を多読してみよう、というのは、実は米原万里の実質的デビュー作である、ロンブ・カトーの「私の外国語学習法」で書かれていたのとほぼ同じ(もちろん、現代はメディアは数限りなく増えている。)英語に躓いている学習者を読者と想定したとのことだが、英語教師にも読んでほしい 読了日:5月12日 著者:鳥飼玖美子
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