烏天狗の正体とは

 いきなり思い立って鞍馬へ。
 モノの本によると、2時間くらいのハイキングで一般向けとのこと。わたしと連れ合いにはちょうどよいかもしれぬ。
 で、京阪電車に乗り(特急があちこち止まるようになっていてびっくり。昔は京橋を出ると京都まで止まらなかったのに・・・。)、終点の出町柳まで。そこから叡山電鉄に乗り換え。
 きららという展望電車に乗りたいと思っていたのだが、ちょうど止まっていて2人してあわてて乗り込む。
 叡山電鉄ははじめのうちはいかにもな郊外ローカル鉄道な雰囲気をかもし出しており、そのうちにだんだん山奥に分け入っていく感じになる。売り物のもみじのトンネルは終点近く、二の瀬から先に少しだけ。進行方向右側に座るのがよさそうである。
 鞍馬に到着し、山門をくぐり寺の中に入る。連れ合いが、寺の中に神社があるのは不思議だとしきりに言う。ま、神仏混交は明治まではごく普通のことだし、あちこちにあるのだが。
 とにかく石段をずんずん登り、登り、登る。山道はそんなに苦手でないつもりだが、階段は苦手だ。
 夕暮れ時であたりも薄暗くなってくるなか、かなり暗い山の中を歩き回るということに連れ合いがびびりだす。

 約1時間半かけて、鞍馬寺の西門にたどり着き、今度は貴船神社へ。霊水につけると文字が浮かび上がるというおみくじを楽しみにしていたが、着いたのが遅くて「受付終了」の文字が。しかしおみくじに受付ってねぇ。
 天の磐船を祀ってある(だから「貴船」ね。)とのこと。2人でよく行くおじいさんの古時計の近所にも磐船神社があったよなぁ、と思い出す。確か、物部氏関係のはずだ。
 帰りは貴船口までバスがあるとのことだったが、4時40分が最終で、すでにバスはなく、しかたなしに歩く。歩道が狭く(道も狭いが)クルマの行き来が結構あるので、少々怖い。
 貴船口の駅に着き、電車を少しだけ待つ。売店に猫がおり、連れ合いは猫の「ゴロゴロ」を初めて聞いたと喜んでいた。
 帰りの叡山電車京都精華大京都産業大、それからサッカーの試合でもあったか、同志社国際高の学生で満載。若人があんなにいっぱい電車に乗っているのを久しぶりに見る。
 四条に出て、お好み焼きを食べて買える。結局10キロ近く歩いたようだ。