1月分読書まとめ

1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:892
ナイス数:28

学校に入り込むニセ科学 (925) (平凡社新書)学校に入り込むニセ科学 (925) (平凡社新書)感想
本書で、筆者はしつこくTOSSなる団体をこれでもか、と糾弾している。この団体の言ってることが、なんかどっかで聞いたことあるよなぁ、と思ってたら、日本会議や安倍、下村などオールスターキャストであって、こんな話がホントに学校で教えられたりしてるとしたら、学齢の子を持つ親としては背筋が凍る心持ち。筆者はサイエンスリテラシーを説いているが、そういうことより、これってある種の反知性主義なのでは、とも思わされた。若干、TOSSなる団体への反感がくどい気もするが、それくらいやらないと伝わらないかもしれない。良書。
読了日:01月29日 著者:左巻 健男
これからの日本、これからの教育 (ちくま新書)これからの日本、これからの教育 (ちくま新書)感想
ふと手にとって再読したけど、やっぱり大空小学校の話が出てきた
読了日:01月21日 著者:前川 喜平,寺脇 研
「ふつうの子」なんて、どこにもいない「ふつうの子」なんて、どこにもいない感想
映画「みんなの学校」を見た人は多いだろう。あたしは見た。すごいよ、でも…(理想論やん)、と思った人も多いだろう。以前ならそう思った。ただ、否応なく「当事者」となってしまうと、理想論を振り回すだけでなく、実践してる先生、学校、まちがあるというのは、この上ない救い。子育てに悩む親に、本書はコペルニクス的転回を求める。でもイヤな感じはしない。これ、当事者でないと分からんやろなあ。ただ、これだけ少子高齢化が叫ばれ、コミュニティの崩壊が叫ばれてる中、みんな「ほんのちょっと当事者」なんよねぇ。青山さんの構成も秀逸。
読了日:01月09日 著者:木村 泰子
13坪の本屋の奇跡 「闘い、そしてつながる」隆祥館書店の70年13坪の本屋の奇跡 「闘い、そしてつながる」隆祥館書店の70年感想
大阪の本好きなら誰でも知ってる(はず)、谷六の隆祥館書店を取り上げたノンフィクション。第一部では書店の歩みと書籍流通の不条理が紹介され、第二部は、隆祥館自慢の作家と語る会のライブ収録。本書を読む前に、私は本屋が好きでした、を読んでおくことを強くおすすめする。(第一部の理解度がダンチになる。)あたしの実家の近所にも小さな、でもクセの強い本屋があったけど、今もあるのかどうか。本屋がバタバタ廃業してるってのは文化的危機やと思うし、せやからこそ、この本をAmazonで買ったことを深く後悔。引き続き応援していこう!
読了日:01月07日 著者:木村元彦

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