7月分読書まとめ

7月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:951
ナイス数:19

日本の路地を旅する (文春文庫)日本の路地を旅する (文春文庫)感想
あたしは「自分探し」という言葉がキライだ。また、「自分探しをしているヒト」というのもキライだ。しかし、この著者は、自らのルーツを意識し、日本各地に散らばる「路地」を訪ねていく中で、壮絶な「自分探し」をすることになる。「路地」というのが中上健次の言葉と言うのは知らなかったが、帯にあるとおり、ゆるふわ系の旅エッセイなんて思って読むとえらい目に会うけど、ホントに面白く切なく心苦しい名著。
読了日:07月30日 著者:上原 善広
直感はわりと正しい 内田樹の大市民講座 (朝日文庫)直感はわりと正しい 内田樹の大市民講座 (朝日文庫)感想
内田センセのAERA連載エッセイを単行本化→文庫化(書名が変わっているので注意)。センセが書いてるとおり、900字ということで、センセの文章としては珍しい長さ(長いような短いような。)これも何度も書いておられることだが、政治に関しては、あえて予言をなす、と。で、それが外れたらなんでなんかなぁ、とあとから思い返す、とのことで、結構外れてるw。また、割と古い本なんだけど、今読み返しても読ませるのはあたしがセンセの愛読者だからかな?
読了日:07月19日 著者:内田 樹
SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略であるSOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である感想
名越先生の講演集。仏教に帰依しておられることもあるが、ところどころ、「アヤシイ」ところもあるんだけれど、先生のヒトを見つめる眼差しはあくまでも優しく、そうだようなぁ、と思わされること多数。競争社会が激化しすぎてヒトがヒトをヒトとして扱えなくなっていることもあるのかなぁ、と考えさせられる。AloneとLonelyは違うという主張には完全同意。
読了日:07月07日 著者:名越康文

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