4月分読書まとめ

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:730ページ
ナイス数:29ナイス

子どもはみんな問題児。子どもはみんな問題児。感想
名作ぐりとぐら(ズリとズラ、ではない)の作者による、全編、お母さん賛歌、ちびっ子賛歌の1冊。トトロの「さんぽ」の作詞者でもあると初めて知った。筆者が「保母」をしていたのは40年以上前なので、お父さんの役割がほとんど出てこないなど、一部古さを感じさせる部分もあるものの、世のお母さんを励ますために書いたという言葉どおり、本書に勇気づけられる母は数多いことだろう。子どもはありのままが一番、実は子どもはよく分かっている、など、ほのぼの、うなずかされる文章多数。我が家の連れ合いは、少しばかり涙ぐんでおりました。
読了日:4月27日 著者:中川李枝子
すごいぞ! 私鉄王国・関西すごいぞ! 私鉄王国・関西感想
いや〜、鉄分たっぷりの1冊。故宮脇俊三が本書を読んだなら、こんな書き方がありなのか、と唸ったかもしれない。宮脇も、東京人から見て関西の私鉄王国ぶりはうらやましいと何度も書いているが、関西に住んでいる鉄道ファンにとっては、当たり前すぎることが、実はトンデモナイことだと思い知らされる。各私鉄のキャラの立ちぶりを見事にまとめていると思うし、途中何度もアハハと声を上げてしまった。本書を読むと、たとえ第三軌条方式でなかったとしても、各私鉄は市営地下鉄に乗り入れて市内中心部に出ようとしなかったんじゃないか、とも思う。
読了日:4月26日 著者:黒田一樹
ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領 (角川文庫)ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領 (角川文庫)感想
「世界でいちばん貧しい」が強調されがちなんだけど、原題は「異端児」。単行本の時のタイトルは「悪役」。このヒトの、武装反政府ゲリラ幹部としての経歴を無視して、「キレイ事」で話が進むのはどうかなぁ、と思う。一部書評で、翻訳がひどい、という感想があったけど、スペイン語が分からないのでなんとも言えなくもあるものの、そこまでひどいかなぁ、と。いずれにしても、どちらかと言うと小さな国の理性的なナショナリストってのは興味深いなぁ、と。日本にも来るらしいけど、日本を見てどんな毒舌を吐くのか、楽しみでもある。
読了日:4月7日 著者:アンドレス・ダンサ,エルネスト・トゥルボヴィッツ

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