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3月分読書まとめ

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2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2250ページ
ナイス数:33ナイス

星新一 一〇〇一話をつくった人星新一 一〇〇一話をつくった人感想
ベストセラーというだけでなんとなく手を出さない天邪鬼なあたしは、絶対音感がランキング上位にあるときには買わなかった。しばらくして立ち読みし、これは!と思ってすぐに買って貪るように読んだ。最相葉月は徹底したインタビューで輪郭をつくり上げる、いわばハルバースタムのような作風。その著者が、昔から好きな星新一を書いたと聞けば読まずにはいられない。手塚もそうだが、若くして「神様」になってしまった書き手という業を抱えたヒト。この気持ちは分からないでもないが、あたしにはそこに踏み出す根性が欠けているような気がする。
読了日:3月31日 著者:最相葉月
おもろ放談―SFバカばなし (1981年) (角川文庫)おもろ放談―SFバカばなし (1981年) (角川文庫)感想
釈先生の仏教ではこう考えるを探してて見つからなくて、この本を手にとって再読。(どういう本棚やw)いやしかし、地アタマのいい人が全力でバカ話をするとこうなるというか、エロ・グロ・ナンセンス満載のトンデモナイ本(ホメ言葉)。どう考えたって今の御時世にこの本の再版はムリやろうなぁ。もちろん、この方々、ただのレイシストとかセクシストではなく、教養ある御仁たちなので、分かってて、というのがなんとも…。存命なのは筒井御大だけなのか、と思うとそれもまた。
読了日:3月24日 著者:小松左京
辛口サイショーの人生案内 (コーヒーと一冊)辛口サイショーの人生案内 (コーヒーと一冊)
読了日:3月17日 著者:最相葉月
街場の文体論 (文春文庫)街場の文体論 (文春文庫)感想
内田センセの最終講義録。なるほど、こんな感じの講義ね。さておき、この講義、Creative Writingである。で、通訳とはクリエイティブなのか、という議論がよくあって、内田センセの「読み手を想定した言葉」というものには力がある、というところで腑に落ちた。通訳者自体がなにか新しいことを話す訳ではないけれど、話者の意図をいかに伝えるか、伝えたい、という気持ちは通訳者には必須。その意味では、通訳者のシゴトもクリエイティブなんだなぁ、と、聞き手に応じて話法を変えて、クライアントに褒められたことを思い出した。
読了日:3月16日 著者:内田樹
グローバリズムが世界を滅ぼす (文春新書)グローバリズムが世界を滅ぼす (文春新書)感想
保守と新自由主義(ネオ・リベラリズム)の座りの悪さ、ということをずっと感じていたが、本書を読んでなんとなく腑に落ちた。よく考えると、イギリスの二大政党は、そもそもは「自由」党と「保守」党やったわけで、そもそも(行き過ぎた)自由主義というのは保守とは相容れない。アメリカの共和党と民主党もほぼその流れに重なるのだけれど、ロシア革命以後民主主義vs共産主義という流れになった上に、冷戦終了後に(新)自由主義と保守が組み合わさってしまった、ということかな。トッドと内田センセが対談するとどうなるんだろう、とも思った。
読了日:3月10日 著者:エマニュエルトッド,柴山桂太,中野剛志,藤井聡,堀茂樹,ハジュンチャン
最終講義 生き延びるための七講 (文春文庫)最終講義 生き延びるための七講 (文春文庫)感想
セーガン、トッド、内田センセと読んできて、科学、社会学、哲学と、我ながらいつもながらの乱読やなぁと思ってたのだけど、これらの3つの著作に共通しているのが、社会を構成するためにいかに成熟した成員を育て上げるか、という問題点である、ということに気が付いた。内田センセが常に主張しているのが、教育の受益者は教育を受ける者でなく社会である、ということやけど、同じことを別の切り口でセーガンもトッドも語っているのだなぁ、と。なので、教育に市場原理主義は相容れないし、幅広い教養は長い目で見れば必ず社会のためになる、と。
読了日:3月4日 著者:内田樹
シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 (文春新書)シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 (文春新書)感想
書名から分かるとおり、シャルリ・エブド襲撃事件を受けて書かれた本。あたし自身も「私はシャルリ」には違和感を感じていた。事件後ウェブサイトをのぞいてみたが、風刺というよりは単にイスラムを貶めるだけのように感じたから。(キリスト教の風刺もしてるらしいが。)ただ、どれだけ愚劣な言論であっても暴力でそれを封じるということは許されないよね。筆者は平川さんもよく引用する、家族形態で社会の指向を読み解くという独特のロンを展開しているヒト。本書はフランスではかなり叩かれたらしい。文体はこみっていて少々読みにくいが良書。
読了日:3月3日 著者:エマニュエルトッド

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