2月分読書まとめ

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1389ページ
ナイス数:41ナイス

悪霊にさいなまれる世界〈下〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)悪霊にさいなまれる世界〈下〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
内容については文句なし。教育行政に携わるヒトはぜひ。で、通訳翻訳業界の片隅に座ってるあたしには、あぁ、原書を読んでみたいと思う訳書が2種類ある。1つは、内容的には興味があるはずなのに、文章がこなれてなくてまどろっこしくなる場合。もう1つが、いったいどうすればこんなにこなれた訳になるんだろう、と思う場合。青木薫サイモン・シンの著作でも分かるとおりもちろん後者を書くヒト。細かいことだがバチカンのトップをきっちり「教皇」と訳していることからも分かる。訳者あとがきも必読。セーガンは現状を見てどう思うことやら…。
読了日:2月24日 著者:カールセーガン
悪霊にさいなまれる世界〈上〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)悪霊にさいなまれる世界〈上〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
有名なヒトやけど、著書を読むのは初めて。健全な懐疑主義がいかに重要か、誰々が言ってることやから、と信じるのはいかに危険か、をこれでもかこれでもかと畳み掛ける。学生の頃、ニューヨークとかサンフランシスコをアメリカやと思ったらアカン、Field of Dreamsに出てくるような風景がアメリカなんや(基本的には農業国)と教わったのを思い出した。合理主義の権化のように思われているアメリカはまた、ニューエイジやスピリチュアルの温床でもある、と。警句はあまりにもたくさん含まれてて、この字数では引用できないわ。
読了日:2月19日 著者:カールセーガン
小田嶋隆のコラム道小田嶋隆のコラム道
読了日:2月16日 著者:小田嶋隆
K氏の遠吠え 誰も言わへんから言うときます。 (コーヒーと一冊)K氏の遠吠え 誰も言わへんから言うときます。 (コーヒーと一冊)
読了日:2月3日 著者:江弘毅
ぼくは眠れない (新潮新書)ぼくは眠れない (新潮新書)感想
結構壮絶な話なんだけど、相変わらずのとぼけた筆致で、笑えるところも。不眠症のヒトが解決策を探って読むと、ちょっとまってよ、と言いたくなるのかもしれないけど、椎名誠の作品である、と思って読むと、なるほどねぇ、という感じかな。あたし自身は、不眠に苦しんだことはない(と思う)けど、やっぱり、かなり深刻よねぇ…。日本人、働き過ぎかも。
読了日:2月3日 著者:椎名誠

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