2014年の読書メーター
読んだ本の数:124冊
読んだページ数:27945ページ
ナイス数:232ナイス

どうせ死ぬのになぜ生きるのか (PHP新書)どうせ死ぬのになぜ生きるのか (PHP新書)感想
ふーむ、仏教に帰依する精神科医とは、業界では異端視されそうな(異端児です、と別の本で言うてはりましたな。)でもね、宗教が持つメンタルケアの要素って大事やと思うし、効果や危険性を踏まえたうえで、精神科医が瞑想とかを勧めるのって意味があると思いますな。合気道の内田センセ、浄土真宗の釈和尚と真っ向から渡り合えるのは、こういうバックグラウンドがあるわけですな。この先生は、人に対する眼差しがホンマに優しい人やと思ってましたが、なるほどの1冊でした。
読了日:12月9日 著者:名越康文
はじめての保育園: 保活から園生活まですべてがわかるはじめての保育園: 保活から園生活まですべてがわかる
読了日:12月7日 著者:
聖地巡礼 ビギニング聖地巡礼 ビギニング感想
よくよく読み返してみると、釈先生が宗教的解釈を内田先生に聞いているところもあって、えっと思うところもある。ただ、このような、「歩く」という姿で宗教的な体験をするということは非常に重要かもしれない。奈良の風景というのは、あたしからすればいつまでたっても垢抜けないなぁ、と思っていたのだが、古代日本の姿を今に伝えていると言われれば、なるほど、と膝を打つ。読んでいるだけで気持ちよくなれる良書。
読了日:12月3日 著者:内田樹,釈徹宗
人民の戦争・人民の軍隊―ヴェトナム人民軍の戦略・戦術 (中公文庫BIBLIO S)人民の戦争・人民の軍隊―ヴェトナム人民軍の戦略・戦術 (中公文庫BIBLIO S)感想
やっと読了。共産党用語が多くて読みにくくなっているが、「赤いナポレオン」がどのように(第一次)インドシナ戦争を指導したか、が描かれる。ディエンビエンフー以降を扱った5章、6章が読みやすいかもしれない。いずれにしても、本書から読み取れるのは、ホー・チミンと並んで、ザップ将軍も、共産主義者と言うよりは民族主義者であったということ。そして、ホーおじさんもザップ将軍も、ベトナム戦争期には国内政治的にはかなり祭り上げられて、実権は失っていた、というのがベトナム現代史の面白いところ。(二人ともカリスマではあり続けた)
読了日:11月30日 著者:ヴォー・グエン・ザップ
知ろうとすること。 (新潮文庫)知ろうとすること。 (新潮文庫)感想
早野先生をツイッターでフォローしてるのはいつからだろう。震災後、ものすごく冷静に事実(数字)を淡々とツイートしてる人がいるという認識でフォローを始めたはず。当然フクシマがメインテーマの本書なのだが、科学とは、科学者とは、そして、科学的な態度とは、ということが語られている良書。糸井重里のあとがきも非常に秀逸。参考にするのは「よりスキャンダラスでない方、より脅かしてない方、より正義を語らない方、より失礼でない方、そして、よりユーモアのある方」という考え方は、フクシマのみにとどまらず、応用範囲は広い。
読了日:11月27日 著者:早野龍五,糸井重里
きみは赤ちゃんきみは赤ちゃん感想
この人はきれいな日本語を書く人だ。研ぎ澄まされた感性と、柔らかい関西弁で、妊娠、出産、子育てという、非常に個人的だが普遍的な話を、書き連ねていく。妊娠も子育てもその状況は人それぞれで、何が正しいということはないと思うのだが、ワタシはこう思った、こう感じた、ということが、これでもかと書き連ねられる。世のパパになるヒト、あるいはすでにパパになったヒト、女性はこんなことを感じているのです。そして、ママになるヒトたちへ、世の雑誌にあふれているみたいなでなく、こんなステキなママのセンパイがいることを知ってほしい。
読了日:11月26日 著者:川上未映子
女(わたし)には向かない職業 (2)女(わたし)には向かない職業 (2)
読了日:11月11日 著者:いしいひさいち
女(わたし)には向かない職業女(わたし)には向かない職業
読了日:11月11日 著者:いしいひさいち
復活の日 (ハルキ文庫)復活の日 (ハルキ文庫)感想
エボラ→アウトブレイク復活の日、と我ながら短絡的な思いつき。草刈正雄のラストシーンが印象的な気がするんだけど、もちろん劇場では見ていないので、テレビで見たのか?後の小松左京の理屈っぽさと大量のデータ利用の片鱗がすでに読み取れる名作。政治情勢は現代にはそぐわないけど、今読んでも古さを感じさせないのがすごい。やはり、古典の域に入る名作。
読了日:11月3日 著者:小松左京
おもろ放談―SFバカばなし (1981年) (角川文庫)おもろ放談―SFバカばなし (1981年) (角川文庫)感想
感想として、ヒドイ本(誉め言葉)と書いてる人がいるけど、ホンマにヒドイ本(笑)。アタマのいい人たちが全力でバカ話をするという、後の発作的座談会につながるような。いや、もっとスノッブで、ソレがやだという人もいるかもしれんけど。さすがにこの本は再刊されんでしょうなぁ(笑)
読了日:10月26日 著者:小松左京
眼前の敵眼前の敵
読了日:10月24日 著者:いしいひさいち
戦場にかける恥 (双葉文庫―ひさいち文庫)戦場にかける恥 (双葉文庫―ひさいち文庫)
読了日:10月23日 著者:いしいひさいち
武士道残飯物語 (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-26))武士道残飯物語 (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-26))
読了日:10月21日 著者:いしいひさいち
バイトくん!大阪100円生活 (講談社+アルファ文庫 D 63-1)バイトくん!大阪100円生活 (講談社+アルファ文庫 D 63-1)
読了日:10月20日 著者:いしいひさいち
ツーショットワールド 日本顔面崩壊 (講談社漫画文庫 い)ツーショットワールド 日本顔面崩壊 (講談社漫画文庫 い)
読了日:10月19日 著者:いしいひさいち
朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
読了日:10月17日 著者:
いしいひさいち  仁義なきお笑い (文藝別冊/KAWADE夢ムック)いしいひさいち 仁義なきお笑い (文藝別冊/KAWADE夢ムック)感想
いしいファンのいしいファンによるいしいファンのための1冊。こういう作家特集ってそういうもんなんだろうけど、知っている人にはたまらないけど、知らない人には訳が分からないやろなぁ。最近はシゴトを絞ってはるようで、色々読みたいもんです。うちは朝日やないので、こんなにいっぱいキャラがいてるとは知らなんだ。
読了日:10月14日 著者:
大統領の陰謀 (双葉文庫―ひさいち文庫)大統領の陰謀 (双葉文庫―ひさいち文庫)
読了日:10月11日 著者:いしいひさいち
近くて遠山の金さん (双葉文庫 い 17-28 ひさいち文庫)近くて遠山の金さん (双葉文庫 い 17-28 ひさいち文庫)
読了日:10月11日 著者:いしいひさいち
くるくるクロニクル (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-22))くるくるクロニクル (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-22))
読了日:10月11日 著者:いしいひさいち
だからどーした劇場 (双葉文庫 い 17-40 ひさいち文庫)だからどーした劇場 (双葉文庫 い 17-40 ひさいち文庫)
読了日:10月10日 著者:いしいひさいち
スーパー政界ゴールデン・デラックス (双葉文庫 い 17-42 ひさいち文庫)スーパー政界ゴールデン・デラックス (双葉文庫 い 17-42 ひさいち文庫)
読了日:10月10日 著者:いしいひさいち
踊る大政界 (双葉文庫―ひさいち文庫)踊る大政界 (双葉文庫―ひさいち文庫)
読了日:10月9日 著者:いしいひさいち
永田町三丁目の夕日 (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-25))永田町三丁目の夕日 (双葉文庫―ひさいち文庫 (い-17-25))
読了日:10月8日 著者:いしいひさいち
ユーアーマイ参議院 PNN―ひさいち文庫 (双葉文庫)ユーアーマイ参議院 PNN―ひさいち文庫 (双葉文庫)
読了日:10月4日 著者:いしいひさいち
ひさいち文庫 大江戸頓馬無芸帖 (双葉文庫) (双葉文庫 い 17-46 ひさいち文庫)ひさいち文庫 大江戸頓馬無芸帖 (双葉文庫) (双葉文庫 い 17-46 ひさいち文庫)
読了日:10月2日 著者:いしいひさいち
How to be an Alien: A Handbook for Beginners and Advanced PupilsHow to be an Alien: A Handbook for Beginners and Advanced Pupils
読了日:10月2日 著者:GeorgeMikes
ロッキード疑獄―影の権力者の昭和史〈4巻〉 (だいわ文庫)ロッキード疑獄―影の権力者の昭和史〈4巻〉 (だいわ文庫)
読了日:9月24日 著者:本所次郎
巨額暗黒資金―影の権力者の昭和史〈3巻〉 (だいわ文庫)巨額暗黒資金―影の権力者の昭和史〈3巻〉 (だいわ文庫)感想
という訳で3巻目。この巻では、「ワルモノ」として、元航空庁長官、全日空社長の大庭哲夫、後のJR東日本のトップで運輸官僚の住田正二が出てきます。大庭は戦後の航空事故史を読むとよく出てくる名前。住田は後に、元官僚でありながら官僚批判の著を世に問います。この本、あたしも読みましたが、300億の釣り堀批判とかもあって、ふーんと思わされたのだけれど、住田自身、港湾行政にも携わっていたという話が出てきたところで、ほなアンタは何をやっててん?!とツッコミを入れてしまいました。(その本、すぐにブックオフ行き)
読了日:9月19日 著者:本所次郎
天下り支配―影の権力者の昭和史〈2巻〉 (だいわ文庫)天下り支配―影の権力者の昭和史〈2巻〉 (だいわ文庫)
読了日:9月18日 著者:本所次郎
高級官僚―影の権力者の昭和史〈1巻〉 (だいわ文庫)高級官僚―影の権力者の昭和史〈1巻〉 (だいわ文庫)感想
基本的に若狭得治の伝記。それを踏まえて読まないと訳が分からない。神戸の海運情勢などよく描けている。
読了日:9月17日 著者:本所次郎
路地裏の資本主義 (角川SSC新書)路地裏の資本主義 (角川SSC新書)感想
平川さんの新著。身辺雑記とともに、平川さんの最近の論点である今の資本主義は一体何なのか、身の丈にあった経済とは、などが語られる。お父様、お母様を看取られたことはこれまでの著作でも知っていたが、野良犬まるの話は全く意外だった。本当に平川さんって優しい(でも強い)ヒトなんだなぁ、と思います。平川さんの本を初めて読む人にもオススメかな。この本を読んでビビビとくれば、一連の著作を読まれるとよいのかも。
読了日:9月12日 著者:平川克美
おせっかい教育論おせっかい教育論感想
予習完了
読了日:9月11日 著者:鷲田清一,内田樹,釈徹宗,平松邦夫
日経 Linux (リナックス) 2014年 10月号日経 Linux (リナックス) 2014年 10月号
読了日:9月10日 著者:
若者よ、マルクスを読もうII若者よ、マルクスを読もうII感想
4年ぶりの「若マル」続巻。大学生で共産主義(マルクス主義だったかも)にかぶれないのはバカである。大学を出てもかぶれているのもバカである、とはナベツネのお言葉だったかどうかは知らないけれど、よく考えると、あたしもマルクスって読んだことがない。(レーニンは読んだ。)封建社会が来て、絶対王政が来て、資本主義が来て、高度に発展した資本主義で階級間の矛盾が爆発して革命が起き、社会主義から共産主義に移行する。こう習ったと思うのだけれど、高度な資本主義とは今のことなのかも、と思わされましたね。やっぱ読んどくべきかな。
読了日:9月9日 著者:内田樹,石川康宏
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)
読了日:9月7日 著者:スティーヴン・W.ホーキング
若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)感想
まもなく2巻が出ると内田センセのブログで知って、予習、復習のため再読。
読了日:9月4日 著者:内田樹,石川康宏
卵子老化の真実 (文春新書)卵子老化の真実 (文春新書)感想
文春でこのタイトルだと、「だから、言ってるじゃん、早く産まなきゃダメなんだよ!」って感じの内容なのかと身構えてしまうところだけれど、どうしてどうして。落ち着いた、医療関係者にもたくさんインタビューをし、統計データに基づいた、冷静な筆致です。なにより、ある程度年齢がいってから子どもを産みたい、という女性を支える姿勢が垣間見えるのがいいですね。文春は本当に書名の付け方がねぇ…
読了日:8月27日 著者:河合蘭
学校英語教育は何のため? (ひつじ英語教育ブックレット 2)学校英語教育は何のため? (ひつじ英語教育ブックレット 2)感想
前作に比べて急いで作られた感は否めないが、英語教育によってなにより日本語運用能力が豊かになるという論点が強調されており、その点については全く異論がないところ。その辺は、以前に読んだ渡部昇一の主張ともかぶるところかも。平泉渉が、こうした議論をどう考えているのか非常に興味があるところ。巻末に収録されている鳥飼先生と内田先生の対談は、噛み合ってるのか噛み合ってないのか分からないと見せかけて、その実深く噛み合ってるということで必読。小学校で教えるって一体どうするつもりなんでしょうねぇ。
読了日:8月21日 著者:江利川春雄,斎藤兆史,鳥飼玖美子,大津由紀雄
日本霊性論 (NHK出版新書 442)日本霊性論 (NHK出版新書 442)感想
内田・釈コンビの新作。即購入、一気に通読。相愛大学で内田センセが、凱風館で釈先生が、とお互いのホームグランドで語るという趣向。内田センセは相変わらず、サリンジャーやらジョブスやら、そこまでか、というほど幅広く引用しながら内田節が炸裂。一方、釈先生はなんとなくおとなしいような気が。内田センセと同期したうえで、とっちらからないパートを担当されてる、ということなんかな?いずれにしても、面白かった。内田センセの平川さんの引用、冬山に行くけどあなたの前に湯浅誠と某氏が、さあ、どっちと一緒に行く?には、苦笑。
読了日:8月15日 著者:内田樹,釈徹宗
ほんの本棚 (創元ライブラリ)ほんの本棚 (創元ライブラリ)
読了日:8月13日 著者:いしいひさいち
文豪春秋 (創元ライブラリ)文豪春秋 (創元ライブラリ)
読了日:8月13日 著者:いしいひさいち
隠された証言―日航123便墜落事故 (新潮文庫)隠された証言―日航123便墜落事故 (新潮文庫)
読了日:8月13日 著者:藤田日出男
墜落の夏―日航123便事故全記録 (新潮文庫)墜落の夏―日航123便事故全記録 (新潮文庫)
読了日:8月13日 著者:吉岡忍
日経 Linux (リナックス) 2014年 09月日経 Linux (リナックス) 2014年 09月
読了日:8月13日 著者:
日本海軍400時間の証言: 軍令部・参謀たちが語った敗戦 (新潮文庫)日本海軍400時間の証言: 軍令部・参謀たちが語った敗戦 (新潮文庫)感想
奇しくも広島原爆忌に読了。あたしは残念ながらこの番組を見ていないが、きっと素晴らしい出来であったろう。NHKのスタッフが自ら感じたこと、不条理だと思ったことをそのまま吐露。阿川弘之の海軍大将3部作などを読んでおくと理解の助けとなると思われるが、太平洋戦争開戦から敗戦、そして東京裁判に至るまで、海軍のエリートたちが如何に考え如何に動いたかが明らかにされる。特攻について語られた「疚しき沈黙」という、日本人にとって厳しい指摘。自分がいつ加害者になるか分からないからこそ、戦争は恐ろしいのだという視点は非常に重要。
読了日:8月6日 著者:NHKスペシャル取材班
続・マッハの恐怖 (新潮文庫)続・マッハの恐怖 (新潮文庫)感想
後の内田幹樹や畑村先生につながる、事故の原因究明において「誰かの責任を問う」という姿勢は後の事故防止にはつながらない、という鋭い指摘がより前面に出されている。ミスをした者は相応の責任を負うべきであるが、なぜ事故が起きたのかを考えるとき、個人のミスに帰結させることは何の利益も生まない、のだ。福島第一原発にも関係することだが、こういった指摘を今から40年も前にしていたことが、柳田の凄み。あるいは、誰が悪いのだというシステム不在の考え方がこの40年間、全く変わっていない、ということでもある。名著。
読了日:8月4日 著者:柳田邦男
マッハの恐怖 (新潮文庫)マッハの恐怖 (新潮文庫)感想
柳田邦男のマンマシンインターフェイスを対象としたノンフィクション群の原点。かなり古い作品だが、全日空機羽田沖墜落事件については、柳田の推定のとおりに後に原因が変更されているはず。地道に足で稼いだ名作。今、絶版になってるのはなんでなんだろう。
読了日:8月2日 著者:柳田邦男
グローバリズムという病グローバリズムという病感想
globalismとglobalisationは違う。前者はイデオロギーで、後者は歴史的必然という著者の主張には聞くべきところが大きい。統計データをもとに主張を展開する方法はいつもながら安心して読んでいられる。小商いを中心に今後の社会をどうしていくのかを考えていかないといけないんでしょうねぇ。
読了日:7月29日 著者:平川克美
呪いの時代 (新潮文庫)呪いの時代 (新潮文庫)感想
呪いは呪詛をなしているという自覚のない者によるものが最も強烈である。うーむ。戊辰戦争の怨念が太平洋戦争を巻き起こしたというのは内田先生の持論だが、安部首相が山口出身ってのがなんだかなぁ、ですね。
読了日:7月18日 著者:内田樹
失敗学のすすめ (講談社文庫)失敗学のすすめ (講談社文庫)
読了日:7月15日 著者:畑村洋太郎
日経 Linux (リナックス) 2014年 08月日経 Linux (リナックス) 2014年 08月
読了日:7月14日 著者:
「消費」をやめる 銭湯経済のすすめ (シリーズ22世紀を生きる)「消費」をやめる 銭湯経済のすすめ (シリーズ22世紀を生きる)感想
平川さんが信頼しているであろう三島社長を相手とした語り下ろしとあって読みやすく、これまでのビジネス経験にも触れられていて興味深い。正確に言うと、消費をやめるのではなく、消費させられるのをやめようということ。ビジネス書3部作を踏まえて、果たして成長を目指すという「戦略」は本当に正しいのか、という問いに、現時点での平川さんの答えが示されている。何度か書いたことだが、ビジネスの現場にいる人だけに、この問題提起は大きい。噂話で「ヒラカワさんは金儲けに興味がないからダメだよねえ」と言われたというエピソードが印象的。
読了日:6月25日 著者:平川克美
移行期的混乱―経済成長神話の終わり (ちくま文庫)移行期的混乱―経済成長神話の終わり (ちくま文庫)感想
小商いのすすめを読んでAmazonに注文したら、持ってたし…。で、再読。経済成長というものを前提としない思考様式がいるのでは、との問題提起なのだが、この点、大阪は日本の病弊という意味でも先を行ってしまっているな、と。万博の成功体験が忘れられないことや、急速な高齢化、世帯人口の減少など、枚挙に暇がない。都市化が強烈に進んでいることで、人口については大阪市は回復基調だが、中心部と周辺部の差が拡大してるし。いずれにしても、持続可能な範囲でコミュニティを維持する、という方向で何か考えられないかな、と思う次第です。
読了日:6月24日 著者:平川克美
日本は悪くない―悪いのはアメリカだ (文春文庫)日本は悪くない―悪いのはアメリカだ (文春文庫)感想
初めて読んだ時は、25年も前にこんな内容のことが書かれていたということで、とにかく衝撃を受けたのだが、2度目に読んでみると結構キツイ表現が使われているのに気がつく。とは言え、四半世紀前にここまでのことを書いていた著者の見通しはすごいし、その価値は高い(でもこの書名はなぁ…)経世済民が経済の語源。だからこそ国民経済の視点がないのは許せない、経済が目指すべきは国民の完全雇用である、などなど、今日的にも通用する主張満載。必読の1冊。
読了日:6月20日 著者:下村治
小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ感想
拡大ではなく均衡。この一言に尽きる。名著。
読了日:6月19日 著者:平川克美
定本 育児の百科〈上〉5カ月まで (岩波文庫)定本 育児の百科〈上〉5カ月まで (岩波文庫)
読了日:6月16日 著者:松田道雄
はれた日は学校をやすんで (双葉文庫)はれた日は学校をやすんで (双葉文庫)
読了日:6月16日 著者:西原理恵子
日経 Linux (リナックス) 2014年 07月日経 Linux (リナックス) 2014年 07月
読了日:6月16日 著者:
いきのびる魔法―いじめられている君へ (コミックス単行本)いきのびる魔法―いじめられている君へ (コミックス単行本)感想
うつくしいのはら、には鳥肌が立つ。サイバラのスゴさが出ている作品。生前の米原万里と一度手合わせしてほしかった
読了日:6月15日 著者:西原理恵子
家族の悪知恵 (身もフタもないけど役に立つ49のヒント)家族の悪知恵 (身もフタもないけど役に立つ49のヒント)感想
んで、続編も連読。そっか、子どもさんはもう高校と中学なんですなぁ。(うちは毎日じゃないので…。)他にも書いておられる方がいらっしゃいますが、「母子家庭が問題なんじゃなくて母子家庭の大半が貧乏だから問題」とか、「おっちょこちょいのコウノトリが落っことしてきたあなたの子を迎えに行ってあげましょう」とか、鋭くなおかつ心に響く「身もフタもない」助言が満載。このヒトはスゴイと思って読み続けてた自分はエライ。繊細で優しいヒトは本当はものすごく強いということを身をもって証明し続けてるサイバラですなぁ。
読了日:6月11日 著者:西原理恵子
生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)感想
昔から西原理恵子が好きでしてねぇ。このヒトはとんでもない人生を歩んできて、それをメシのタネにしてるようなとんでもないところがあるわけですが、関西文化圏の一隅である高知出身という血のなせるワザか、あくまで「偽悪」だと思うのです。まあじゃんほうろうきのような、をいをいってツッコミどころ満載の作品がある一方で、はれた日は学校をやすんでのような涙無しでは読めない作品を描く。このヒトは、ニンゲンが好きなんだなと思います。あと、(本当に)弱い立場のヒトに対する眼差しの優しさは生半可なことでは真似ができないと思います。
読了日:6月11日 著者:西原理恵子
量子論で宇宙がわかる (集英社新書)量子論で宇宙がわかる (集英社新書)
読了日:6月10日 著者:マーカス・チャウン
古代オリエントの宗教 (講談社現代新書)古代オリエントの宗教 (講談社現代新書)感想
旧約、タルムード、新約、クルアーンなど、聖書と関連する文書を聖書ストーリーとして捉え、そこから変化・派生したオリエントの諸宗教を概観するという本。突っ込んだ中身が知りたければ、参考文献を見てね、という姿勢なのだが、あたしが非常に不思議に思ったのが著者の著述の態度。宗教入門的なものが好きで、今までにも多くの書を読んできたが、どの宗派に対しても非常にクールというか、場合によっては冷淡なまでの筆致が不思議。まぁ、本書で取り扱われている各宗派はほぼ死に絶えたものだし、科学的と言えばそうなんだけど、うーん。
読了日:6月4日 著者:青木健
私は赤ちゃん (岩波新書)私は赤ちゃん (岩波新書)感想
松田先生は本当にこどもが好きで、そして世の母に絶対的な信頼と優しい眼差しを忘れなかったのだなぁ、とあらためて思う。何度でも言うが、本書は半世紀以上前に書かれたものである。にも関わらず、今でも古さを感じさせず、親たち、特に母親に愛読され続けている。育児書という実用書にして、この息の長さは著者の先見性もあるとは思うが、思想とも言えるまでの、優しさのなせるわざなのだと思う。
読了日:5月28日 著者:松田道雄
仏教ではこう考える (学研M文庫)仏教ではこう考える (学研M文庫)感想
我が家では旦那寺のご住職を「おっさん」と呼んでいた。(おっちゃんの意味ではなく、お師匠さん、もしくは和尚さんが訛ったんだと思う。)その意味で、釈先生はあたしにとっておっさんだ。そしてこのおっさんはしょっちゅう困っている。以前に、先生がコーディネーターを務める鼎談を拝見したこともあるし、また、数々の対談・鼎談本も読んできているが、このヒトはしょっちゅう困るのだ。しかし、困りながらも、話を整理して、聞き手読み手に分かりやすく導いていく。そういう優れた困るヒトなのだ。あぁ、おっさんとゆっくりと話し込んでみたい。
読了日:5月27日 著者:釈徹宗
宗教は人を救えるのか (角川SSC新書)宗教は人を救えるのか (角川SSC新書)感想
釈先生の意欲作。各宗教の死生観を概観し、深めていくという戦略のようだったが、新書という分量の成約と分かりやすく書くというジレンマの中で、仏教以外については大急ぎになってしまった感あり。ただ、仏教の救いについては、丁寧に解説されております。巻末の対談は、先生自賛のものだけあって、これだけでも読む価値あり。のんびりと読めました。
読了日:5月26日 著者:釈徹宗
暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)感想
行きの新幹線で読んでしまった。帰りはどうしろというのだ
読了日:5月23日 著者:サイモンシン
暗号解読〈上〉 (新潮文庫)暗号解読〈上〉 (新潮文庫)感想
サイモン・シンはクセになる
読了日:5月22日 著者:サイモンシン
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
読了日:5月21日 著者:サイモンシン
異端の数ゼロ――数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)異端の数ゼロ――数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
読了日:5月19日 著者:チャールズ・サイフェ
ウチナーグチ(沖縄語)練習帖 (生活人新書)ウチナーグチ(沖縄語)練習帖 (生活人新書)感想
以前からウチナーグチには興味があったのだが、なかなかこれと思う本がなく、のびのびになっていたけれど、Facebookで関連書を見つけて、購入。いやはや、語学書とはこうあってほしいという中身でしたね。新書という成約上主な表現にとどまるのは仕方がなく、でも、文化紹介、民俗紹介にもなっているという良書。あたしの専門である英語でこのような本があるかどうかはよく分からないが、言語の入門書は書き手を選ぶという一例なのかも。
読了日:5月14日 著者:高良勉
バカにつける薬 (双葉文庫)バカにつける薬 (双葉文庫)感想
懐かしいねぇ。先日、Wikiで確か吉本隆明とか西部邁を見てた時に名前を久しぶりに見て、懐かしくて注文。あたしが学生の頃に朝生に出てて、なんだ、このヒトは?!と思った覚えが。語り口は平易で小気味よい。本書最後の民主社長は絶品ですな。いやあ、懐かしかった。
読了日:5月8日 著者:呉智英
アシモフの雑学コレクション (新潮文庫)アシモフの雑学コレクション (新潮文庫)
読了日:5月1日 著者:アイザックアシモフ
日経 Linux (リナックス) 2014年 05月号日経 Linux (リナックス) 2014年 05月号
読了日:4月16日 著者:
近くて遠山の金さん (双葉文庫 い 17-28 ひさいち文庫)近くて遠山の金さん (双葉文庫 い 17-28 ひさいち文庫)
読了日:4月9日 著者:いしいひさいち
踊る大政界 (双葉文庫―ひさいち文庫)踊る大政界 (双葉文庫―ひさいち文庫)
読了日:4月6日 著者:いしいひさいち
大統領の陰謀 (双葉文庫―ひさいち文庫)大統領の陰謀 (双葉文庫―ひさいち文庫)
読了日:4月6日 著者:いしいひさいち
B型平次捕物帖 (双葉文庫)B型平次捕物帖 (双葉文庫)
読了日:4月5日 著者:いしいひさいち
ツーショットワールド 日本顔面崩壊 (講談社漫画文庫 い)ツーショットワールド 日本顔面崩壊 (講談社漫画文庫 い)
読了日:4月4日 著者:いしいひさいち
英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし (一般書)英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし (一般書)感想
うーむ。なにかと有名な「正論」論壇の、ナベショーセンセの著。前にも書いたけど、この方、英語学ではホントにすごいヒトなんですよ。ただ、ちょいとばかし別の分野で素っ頓狂なこと言いすぎなだけで。本書の内容は、30年前の名著、英語教育大論争の補足+センセの偏執狂的な政治的主張、という感じで、そのへんがやだというヒトは英語教育大論争を探されるのがよろしいでしょう。あたしは、Amazonで買ったのですが、オススメが「汚れて」迷惑しております。政治的な部分と自慢たらしいところをのければ、至極当然な主張をしておられます。
読了日:4月2日 著者:渡部昇一
日経 Linux (リナックス) 2014年 04月号日経 Linux (リナックス) 2014年 04月号
読了日:3月22日 著者:
大問題’10 (創元ライブラリ)大問題’10 (創元ライブラリ)
読了日:3月19日 著者:いしいひさいち,峯正澄
ほんの本棚 (創元ライブラリ)ほんの本棚 (創元ライブラリ)
読了日:3月15日 著者:いしいひさいち
眼前の敵眼前の敵
読了日:3月12日 著者:いしいひさいち
新ノンキャリウーマン―ちょっとのんびり、三宅さん (双葉文庫)新ノンキャリウーマン―ちょっとのんびり、三宅さん (双葉文庫)
読了日:3月8日 著者:いしいひさいち
ノンキャリウーマン (2) (双葉文庫)ノンキャリウーマン (2) (双葉文庫)
読了日:3月8日 著者:いしいひさいち
ノンキャリウーマン (1) (双葉文庫)ノンキャリウーマン (1) (双葉文庫)
読了日:3月8日 著者:いしいひさいち
女(わたし)には向かない職業 (2)女(わたし)には向かない職業 (2)
読了日:3月1日 著者:いしいひさいち
女(わたし)には向かない職業女(わたし)には向かない職業
読了日:3月1日 著者:いしいひさいち
ユフラテの樹 (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)