これこそが、とは
- 作者: 本所次郎
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: 文庫
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発刊を待ち遠しく思ってる第3巻。2時間ほどで一気に読了。若狭得治という1本の筋をおいていることで、非常に興味深い作品になっている。
ロッキード事件で有罪判決を受けながら、全日空では中興の祖として、今も尊敬されているという話は以前にも聞いたことがあったが、その辺の事情が第3巻で明らかになってくる。第1巻、第2巻では、若狭の人物形成がいかになされていたか、という部分で、戦前から戦後にかけての官僚事情もうまく描かれており、非常に面白い。
- 作者: 住田正二
- 出版社/メーカー: 読売新聞社
- 発売日: 1998/02
- メディア: 単行本
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その点、本書では、住田正二をぼろくそというか、いかにも役人の(しかも中央の)典型として描いており、面白かった。そういう意味では、本書は若狭に肩入れしすぎか。それと、いわゆる灰色高官、佐藤孝行についても同情的であり、ロッキード事件の本質をよく知らない私には、論評不可能。