学校 [DVD]

学校 [DVD]

 連れ合いと2人で西田敏行主演「学校」を見る。ネタばれ注意
 もともと教員志望だったこともあり、結構熱心に見る。
 夜間中学という舞台は、いろんなヒトが苦労しながら通っているという点で非常に興味深いのだが、今、全国あちこちで教師が苦しんでいる現場と徹底的に違うのが、生徒の側のモチベーションである。
 わたしが思うに、教育とは教師と生徒のコミュニケーションの1つの形であり、あくまで双方向でしか成立し得ない。もちろん、問題教員の存在もあるだろうが、生徒の側に学ぼうとする意思がないところに、教育など存在できるわけがない。
 学びたかったのに学べなかった、という人々の存在は、現在の日本ではほぼ忘れ去られている。(日本でも、文盲率は非常に低いが0ではない。)そうした人々を支えようとするヒトがいるのは知っているし、実際にそういう活動も全国各地に存在する。
 でも、問題は、学ぶ機会をきっちりと与えられていながら、学ぶ喜びを知らない子供たちがあまりにも多いということなんだろう。
 わたしは、英語の教員免許を持っているが、教育実習のときなど、どうやったら英語に対する興味を引き出すことができるか、ということばかり考えていた。
 学ぶということは、好奇心であり興味であって、それを充足させるということである。あまりにも形ばかりの「センセイ」が多いと聞く。規格外のシゴトは恐ろしく手間がかかるということはよくよく承知しているが、こと、教育に関する限り、絶対にルーチンワークにしてはいけないのだろう。